後見業務における意思決定支援について悶々と考えてきました。特に補助類型の場合は厳格に考えてしまう。例えば、ご本人の借家を退去する際に、ご本人が愛読してきた(と思われる)漫画やファンタジー系の小説、それもダンボール100箱以上ありますが、その管理について、補助人の勝手な判断で処分して良いものか悶々と悩んできました。ある方からのアドバイスでは、それだけの量なら倉庫を借りても良いのではないかと。しかし、倉庫の利用料を負担するくらいなら、処分した上で、今後、本人の希望を聞いた上で、中古でも新品でも、好きな本を買い揃えた方が良い気もして、倉庫利用については、ご本人に提案しないことにしました。*1ご本人が入居した施設にて、ご本人が強く希望したため、本棚つきのデスクとチェアなどを購入し、本棚には、どれくらいの本を収納できるか確認をしました。概ね確認できたので、ご本人には「4箱から5箱分は収納できそうだから、配送するなりして運び入れます*2」としつつ、「どの作品にするかは、もともとご自身がお好きなものばかりなので、補助人が選びます、運びきれない分については、処分(売ったり、廃棄したり)させていただきますね」とお伝えし、ご本人から最終意思を確認しました。2年半、所狭しと私の事務所にて保管してきた漫画や小説について、ようやくどうするか具体的に決まりました。しかし意思決定支援というのは、なかなか大変なことだと感じました。
もっとも、こうしたことで、ご本人との対話が生れるので、意思決定支援という観点で後見業務等に臨むことはあながち悪くもないか、仮にこちらに負担が多少なりともかかっても、それにより、ご本人にも私のような存在について、なんとなく支援してる人という感じではなく、意思決定についても配慮してくれている支援者としての存在、そう感じていただけるような気もします。特に、今回具体的に当たっているケースでは、対話重視でやることで多少なりとも負担がありましたが、まぁ良かったんじゃないかと思う。
そうです。これを書いていて、あらためて気づを得ました。意思決定支援で大切なのは、ご本人との対話だと。この対話は、ただ単なる会話よりももっと深いところへのご本人に対する配慮が含まれるものと、今はそう心得ておくことにします。




