関内司法書士事務所BLOG

今日は「無駄なく効率的に」と考えるのはNG

難易度が高まっている気がする

後見業務しかり、相続の手続しかり、ここのところ、案件の難易度が上がってきている気がする。難易度の要素は、国際社会化してきていることに起因することがあります。例えば、後見の申立を考えたときに、被後見人にあたる人が外国籍で、その親族が仮に永住権者であったとしても、親族関係を証明するものは、どこでどう取ったら良いのか分からないことがあるのです。

 私は韓国籍の方や中国籍の親族関係を証明するものについては、どこでどう取ったら良いのか相当程度までは熟知しておると自負しておりますが、そうですね、例えばドイツ籍の方の親族関係をどこでどうとったら良いのか、また、それはどんな書類なのかは知りません。そういう案件には難易度が高く感じます。経験的には、領事館を頼りにするかという感じもありますが、連絡のとれるご兄弟や甥姪を頼りに書類を取得していくことから始めたいとも思います。非常に難易度が高いのです。

 

 渉外関係について専門的に扱っている司法書士の集団があります。

 NPO法人渉外司法書士協会です。私の事務所では、韓国籍の方が亡くなった相続の手続以外にも、相続人が外国籍である場合の案件も対応させていただくようになったので、この渉外司法書士協会に加入して実務的な知識をしっかりと身に着けようと思います。

 

 なんとなしに領事館に相談をしたり、外国人登録原票の取得をしてみたりなど、どう着手したら良いのかは見立てることはできるのですが、そうしたことを、今よりもっと自信をもってやっていけるようになりたいと思います。