関内司法書士事務所BLOG

今日は「無駄なく効率的に」と考えるのはNG

読書

 現在、私が担当している後見で、被後見人(ご本人)とは頻繁に電話等で会話をしております。ご本人は認知症ではなく重度のうつ病で、日常会話は特段問題なくできています。

 その、ご本人から「1日何冊本を読みますか?」と尋ねられました。ご本人は、昔、障害を抱えていなかった頃は勉強家で、ご自宅には難しい本が積んであったりします。ですが、今はめっきり読書をする心の余裕がないようです。

 「1日だと何冊って勘定はできないですが、読書はわりに好きで、通勤時間や帰宅の時間などはよく本を読んでいます」と答えましたところ、「どんな本を読むのか?」と尋ねられました。私は種類を問わず、気になった本を読みます。「

 「今は(「ツァラトゥストラ」を読んでいますが、それを言っても何のこっちゃ分からないと思うので)、児童文学なんかにも興味を持っていますよ、何冊か、積読状態で本棚にあります」と答えました。

 あと「どんなことに興味があるのか?」と尋ねられたので、、、「敢えていうなら、日本庭園かなぁ」と答えると、ご本人は「庭園」に大分関心を寄せてくれたようです。私の持っている「日本庭園」のガイドブックのような本を、ご本人に貸してあげると、大分、喜んでくれました。その庭園の本は、気に入ってくださって、よく読んでおられるそうです。

 重度のうつ病で、外出もままなりませんが、庭園に関心をもってくれたのをきっかけに、近くの(小さいけど)庭園にお出かけすることを約束しました。

 実際に、お出かけできる日がくるだろうか。正直不明ではありますが、こんにち、インターネットで何でも情報が入りますが、「書籍」がご本人の気持ちを「将来へ」と導いてくれるかもしれないと期待を抱きました。